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タイトルバック 「アバター」とキャメロン監督 タイトルバック
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タイトルバック 2011.01.28 タイトルバック
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 3D映画の代名詞といえば、やはり「アバター」(09年/アメリカ)でしょうか。といっても、自分は一番の売りの3Dは体感しておりません。DVD鑑賞のみ。すいません。それにしても、やはりあの大ヒットの要因は圧倒的な映像美によるのでしょうね。家でDVDを見ながら、当時はまだ未体験だった”3D”で見てみたかったと思ってしまいました。

 正直、最初に予告編を見たとき”豪華なゲーム画面”という印象だったのですが、実際に観てみると実に立派に”映画”だったと思い直しました。それほどまでに考えられた画面構成やアクションだったと思います。(しかし、改めて考えると本当に実写部分は少なかったですよね。)内容に関していえば、まあこれは強大な力で侵略を進める地球人に立ち向かうナビィと、それに共感した地球人ということで、これはやはり西部開拓時代の白人VSネイティブアメリカンなのでしょう。基本的な相関関係はもとより、居住地の中に見つかった資源を得るために、原住民を排除しようなどというところなどまさにそれです。しかも物語が、原住民との接触と邂逅、部族長の娘との恋、雄大な自然とそれに根ざした生き方の発見、そして圧政者との戦いというところまでくれば、やっぱり「ダンス・ウィズ・ウルヴス」(90年/アメリカ)を思い出してしまいました。ということは、アメリカ人の多くは、映画を見ている間はナビィ達に感情移入するのでしょうね。

 しかし、ジェームズ・キャメロン監督は本当にすごい監督ですね。今回の『アバター』にしても、前作の「タイタニック」(97年/アメリカ)にしても、正直言わせてもらえれば、予告を見ただけでほとんどストーリーは分かってしまうような内容に思えます。そして、それは間違っていないのですが、でも、思わずこちらが大丈夫かと心配するくらいの巨大な制作費をおしげもなく投じて製作し、それでいて大ヒットさせてしまう。ある意味コスト感覚が非常に長けているのでしょうか。(さすがにロジャー・コーマン門下生といったところ?規模は天と地ほどもはなれておりますが。)

 その「タイタニック」も基本的に史実をもとにしている訳で、内容からいくとそれ以前の「SOSタイタニック 忘れえぬ夜」(58年/イギリス)や「失われた航海」(79年/アメリカ)などと基本的には変わりません。実際、同じエピソードや似た描写が多いのですが、それを、観客が観たいと思うものへ構成していく。そういう意味ではやはり基本形はオーソドックスな話が一番と考えていたのかも。そういえば、ずいぶん昔にもタイタニックと似た映画がありました。1937年公開の「歴史は夜作られる」(アメリカ)です。

 内容は確か、成功した海運王ながら嫉妬深い夫から逃げた若く美しい妻と、給仕長のラブストーリー。二人を別れさせようと様々な工作をするのですが、その結果二人は豪華客船でパリに向かうことになり、その船が氷山にぶつかってしまうというお話です。(観たのは15〜6年前なので、間違っていたらすいません)クライマックス、沈み始める客船では、彼女は一度は救命ボートに乗りながら、愛する男と一緒にいるために沈み行く客船に戻っていきます。船の中で再会した二人は来るべき最後の瞬間まで一緒にいようと身を寄せ合うのです。この映画はタイタニックを描いたものではありませんが、モチーフにしているのは事実です。(劇中ではタイタニックに次ぐ最大級の海難事故というような描写をされます。)実際におこった大事故と身分違いの恋というのはやはり興味をそそるストーリーなのでしょうね。

 ただ、この「歴史は夜作られる」と「タイタニック」の決定的な違いが、そのラストシーンにあります。「歴史は〜」では最後、船内に確かこんなアナウンスが流れるのです。「乗組員の必死の努力により、沈没は免れました。皆さん、助かったのです」と。そう、この映画はハッピーエンドなのです。沈まなければタイタニックのような感動は…という方もいるかもしれませんが、僕がこの映画を知った本(「映画で見る20世紀」朝日ソノラマ)にはこんな文章でそのラストを表現しています。「書き改めることのできない歴史を、映画は命への愛というペンで修正してみせたのだ。」と。当時まだ、事故の生存者や遺族の多くが存命だった時代。向き合うのもつらい現実の中で生きている方々にとって、せめて映画の中だけでも今とは違う幸せな時間を見せてくれたのかもしれませんね。

 

 話はずいぶん逸れましたが、ジェームズ・キャメロンといえばやはり、ということで、次回は「ターミネーター」でいきます。

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ぬいぐるみと少女

●SCENE-001「グリーンホーネット」

●SCENE-002「アバター」とキャメロン監督

●SCENE-003「タ−ミネーター」

●SCENE-004「ターミネーター2」

●SCENE-005「T4」と「GREY」の世界観

●SCENE-006「ハイランダー悪魔の戦士」

●SCENE-007「ハイランダー2甦る戦士」

●SCENE-008「FX 引き裂かれたトリック」

●SCENE-009「FX2 イリュージョンの逆転」

●SCENE-010「アンボンで何が裁かれたか」

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