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 長くなりましたが、それを受けての続編「ハイランダー2 甦る戦士」(91年/イギリス)です。
 
しかし、この続編がなんというか続編になっていないんです。とにかく想像していたものをはるかに越える、というか、ワープしてどっかへ跳んでいってしまったような内容。当時、こんなストーリーを想像出来た人はいなかったはずです。

 1999年、オゾン層の消滅から地球を守るため、マクラウドは科学者と協力して地球を覆うシールドを開発する。そして2024年、25年間太陽も星も見えない世界で、しがない老人になったマクラウドはテロリストの女性からオゾン層は再生しているのに利益のために会社がそれを隠していると知らされる。しかし、そのとき突然、謎の空飛ぶ二人組に襲われ、苦闘の末その敵の一人を倒すと、マクラウドの体はかつて敵を倒したときのように電光に貫かれ、再び不老不死の身体を取り戻す。

 こんな感じで進むストーリーですが、何より驚くのがその設定。ハイランダーだったマクラウドとラミネスは実は宇宙人だった!というもの。二人は500年前にザイストという惑星で反乱を企てた首謀者で、カターナ将軍(マイケル・アイアンサイド)によって地球には流刑されてきたというんです。だから、”生まれついて不老不死の運命をもつ彼らが、戦って最後まで生き残れば宝があたえられる”という前作の設定は、”不老不死になるのも、戦うのも、地球に流刑された人間に対する規則”と説明され、神秘性もなにも消滅。ラミネスが2438年前に生まれたということも、紀元前593年製の日本刀も、マクラウドの一族のことも全部無かった事に。しかも、マクラウドはそれを「最初から覚えている」と言っていて…。前作の根本的な設定をほとんど無視して、しかも整合性を保とうという気さえみえません。惑星ザイストと地球の関係も全く不明。地球への移動手段もわからないですし、(体が光ったと思ったらヒューと地球に落ちてくる)そもそもなぜ刺客を、しかも500年も経ってから差し向けるのか。(最後に生き残ったのがマクラウドだから? でも彼はその時点で不老不死ではなくなったし、ほっとけばいいのでは? 逆に刺客を送った事で復活するし。)だいいち500年ということは、ザイストの人間もみんな不老不死なのか? 全く説明がありません。

 設定だけじゃない。変なシーンは山ほどある。殺しに失敗したことを知ったカターナ将軍は自ら地球にやってきますが、なんと地下鉄の中に墜落。それからいきなりトレインジャックして、時速400マイル以上で意味なくぶっ飛ばす。必要になったら呼べというかつてのラミネスの言葉(当然1作目にはない)に従ってマクラウドが呼ぶと、死んだはずのラミネスは突然復活。(死人が簡単に生き返るなら決闘の意味って?)ラミネスは飛行機で彼の元へ行くが、この飛行機が2024年なのにぼろぼろのプロペラ機。そこで流れる緊急時の案内ビデオのすごい内容。クライマックスのラミネスが消滅するシーンでは、超能力みたいな力まで使ってしまう

 ここまで何でもありだから、宇宙人が普通に英語を喋っても、地理に詳しくても気になりません。乗ったタクシーの運転手小突き回した挙句、無賃乗車しても問題なし。まともに内容を考えるとバカをみるので、途中から思考停止に。ラスト、どこからか聞こえるラミネスの声。彼はマクラウドにいいます。”きみの将来は明るい”と。500年生きてきた人間に将来は明るいって…?

 監督のラッセル・マルケイも他の制作陣も基本的に1作目と同じなのに、何故かこんな映画になってしまってます。もしかすると1作目は、たまたま奇跡的にバランスが取れてしまっただけの偶然の産物だったのかと疑いたくなります。明らかな暴走。誰か止める人はいなかったのでしょうか。

 でも、そう思っていながら、これまで何回もこの映画を観ていま。毎回、なんでと思いつつ、なんとか説明つけられないかなと無駄な努力をしてみたり。当時しっかりLDは買っていたので、観返すつもりは当然あったんですよね。こんな映画でも(だからこそ?)好きな映画の1本です。

 ※ちなみにシリーズ3作目の「ハイランダー3 超戦士大決戦」(94年/イギリス・フランス・カナダ)というものもありましたが、こちらは原点回帰を目指したのか、今度はパート2がなかったことになっています。しかし、ストーリーは1作目の焼き直しでスケールも小さく、退屈な映画になっていました。

 次回は残りの1本「FX2」とFXシリーズです。

 

(その1へ)

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ぬいぐるみと少女

●SCENE-001「グリーンホーネット」

●SCENE-002「アバター」とキャメロン監督

●SCENE-003「タ−ミネーター」

●SCENE-004「ターミネーター2」

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●SCENE-006「ハイランダー悪魔の戦士」

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●SCENE-008「FX 引き裂かれたトリック」

●SCENE-009「FX2 イリュージョンの逆転」

●SCENE-010「アンボンで何が裁かれたか」

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