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タイトルバック 1991年の「パート2」の行方 〜ハイランダーシリーズ〜 タイトルバック
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タイトルバック 「ハイランダー 悪魔の戦士」 タイトルバック
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タイトルバック 2011.02.10 タイトルバック
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 1991年、「ターミネーター2」が公開された同じ年に、他にも2本好きな映画のパート2が公開されました。「FX2」と「ハイランダー2」。 ともに期待に胸膨らませた作品でしたが、今回はそのうちの1本である「ハイランダー2」と大好きだった1作目の「ハイランダー悪魔の戦士」のハイランダーシリーズについて書いていきます。

 現代のニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデンの地下駐車場。男が二人、声を掛け合い、次の瞬間サングラスの男が携えていた中世の刀を振り下ろす。それを受ける日本刀の男。飛び散る火花。技の応酬。誰もいない場所で、つばぜりの音が響く。激しい戦いの末に勝者となった日本刀の男は、刀を真一文字に振り払う。宙を舞うサングラスの男の首。同時に車のライトと窓ガラスが割れ、火花がほとばしり、勝者を落雷にも似た光が身体を貫く。

 こんな感じで始まるのは、シリーズ1作目の「ハイランダー悪魔の戦士」(86年/アメリカ。イギリス合作)。

 主人公のマクラウド(クリストファー・ランバード)は16世紀、スコットランドで生まれた戦士の一族の人間。しかし、戦場で一度殺されたにもかかわらず生き返ったため、仲間から悪魔の戦士として忌み嫌われ、故郷を追放される。数年後、愛する妻と人里から離れた場所でひっそりと暮らしていたところに、ラミネス(ショーン・コネリー)という男が現れてマクラウドの生まれ持った運命を伝える。それは彼が首を落されない限り死なない身体を持ち、同じ運命を持つ他の人間と戦い、最後の一人になったとき”宝”を与えられるというものだった。そして彼らはその後、400年以上にわたる長い年月を最後の一人になるまで戦い続ける。

 とにかく格好よかった。何度も繰り広げられる決闘シーン。ビルの窓が、巨大なネオンの看板が、火花とともに割れ、砕け、飛び散る。夜の闇にそれらが光のシャワーとなって降り注ぎ、光と闇のコントラストを描きだす。喧騒で溢れる現代のシーンに、澄み渡る青い空をもつ中世のシーンがリズム良く挿入され、バックにかかるQUEENの音楽と相まって全部が格好いい。ラスト、最後であり最強の敵であるクーガンとの決闘シーンも、戦う二人の姿が青く灯る大きな窓の前で黒いシルエットとなって、まるで影絵のように印象的で格好いい上に美しい。

 確かにおかしなところはいっぱいあるんです。例えばショーンコネリー演じるラミネスは、出会ったとき自分は2438年前に生まれ、今はスペイン王室の治金長官をつとめるエジプト人だと自己紹介。持っている刀は紀元前593年に日本人のマサムネが造った名刀だと。意味がわかりません。あまりに適当すぎるのですが、ストーリー上意味はあるんです。ヒロインのブレンダは現場の証拠から、この歴史的に説明のつかない、ほとんどオーパーツのような日本刀の存在を知り、そこからマクラウドに対して興味をもっていくのですから。他にも彼の筆跡を解析して長く生き続けている根拠をみつけたりするなど科学的な説明もあります。巨大な適当さとそこそこの緻密さもまたひとつのコントラストとして印象的でした。

 個人的に好きなシーンには、彼の秘書のレイチェルとの出会いと別れのシーンがあります。第二次世界大戦中、孤児だったレイチェルをマクラウドは助けます。彼女にその後どのような人生があったかはわかりませんが、歳をとってもまだマクラウドの下にいる彼女。しかし最後の戦いを前にマクラウドは彼女に別れを告げるのです。去っていく彼がエレベーターのドア越しに彼女にかける最後の言葉。「魔法みたいだろう」 それは昔、少女だった彼女を安心させるためにかけたやさしさの言葉でした。

 MTV出身の監督らしいスタイリッシュで派手な映像とケレン味全開のアクション。しかしそこで描かれるのは、永遠の命は実は永遠の苦しみをももたらすという真実。最愛の妻が老衰で死んでいく様を看取り、心を通わせた友も失っていく。その主人公がまとう哀愁の雰囲気がさらに映像美を引き立たせて、やっぱり格好いいんです。

 

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