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 前回ジェームス・キャメロン監督の代表作としアバターや「タイタニック」のことを書きましたが、キャメロン監督の作品の中で一番好きなのはやはり「ターミネーター」(84年/アメリカ)です。「ターミネーター」が公開されたのは、私が高校生の時でした。初めて知ったのは当時よく聞いていた映画評論家のクロさんのラジオ番組。「すごくおもしろい!」との太鼓判を押していました。

 今更ストーリーの説明はないでしょうが、未来、反乱を起こしたコンピューターに滅ぼされようとしていた人類の劣勢を覆すように現れた指導者ジョンコナー。彼の存在を消すために、彼が生まれる前にその母親を殺そうと、未来からタイムマシンで殺人マシンがやってくる。という有名すぎる話。

 70年代の映画のようにざらついた画面のなか、裏路地、浮浪者といった裏汚れた世界から始まる映画は、綿密に構成された世界観や緻密な美術などで作り出された「出来た映画」とは違う意味での現実感感じさせてくれました。前半の同姓同名連続殺人事件から、それが抹殺する目標であるヒロインのサラの顔を知らなかったための犯人の仕業であること、その犯人がついにサラの顔と居場所を知るという流れを経ての、前半山場。ついにクラブにいたサラを見つける犯人のシーン。ここから映像はスローモーション。人の気配を感じて上目遣いにゆっくりと顔をあげるサラ。しかし彼女のその額にレーザーサイトの光が赤く突き刺さる。バックには不安を増長するような音楽。その中で撃鉄を上げる音だけが響く。こんな最高に緊張感が高まるこのシーン、私は大好きでした。そしてこの後、銃撃するカットから、映画は前半のサスペンス的なものから、画面も音も映画自体が一気に爆発したように違うものとして動き出します。撃たれた犯人がむくりと起き上がったことによって、殺人犯はターミネーターという存在として観ている方にも明確に認知され、今度はラストまで徹底したアクションへ突き進んでいくのです。

 公開当時から相当な話題になっていたこの映画ですが、特筆されたのはやはりそのターミネーターの執拗さ。最後の最後まであきらめないこれで最後と思ったらまだ終わらない徹底したエンターテイメント。一目見てB級だということはわかりすぎるくらいわかったし、俳優はほとんど知らない人ばかり。でも面白かった。お金をかければそれなりの画は見せれるけれど、お金をかけなくてもここまでできる。今では、お金を馬鹿みたいに使うキャメロン監督とは思えない映画への向き合い。正直、1本の大ヒット映画で巨匠としてあがめられ、撮る映画も、使う予算も何か違うものにズレていく数多の監督のひとりかと思ったこともありましたが、でもその後のキャメロン監督はスケールアップしながら予算と興行収入のバランスをとっていって、本当にハリウッド最大のヒットメーカーになってしまいました。「ターミネーター」公開のときはそれでもかなり弱気だったそうですが、それも今ではとても信じられない話です。劇場で観た後も、レンタルビデオを借りて観て(当時借りたビデオ屋はレンタルレコード店の一角がビデオコーナーといった店構えでした。時代です)セルビデオも買い、LDも買い…、本当繰り返し観たことを思い出します

 しかしながらその後、ストーリーに盗作問題があったことを知りました。確かSFTVドラマ「アウターリミッツ」のエピソードを借用したということです。このときは少なからずがっかりしました。最初は本人は認めなかったらしいのですが、映画を完成させた時にインタビューで話していたことがわかって…。結局、敗訴。それ以来インタビューには慎重になったとか。で、その訴えた「アウターリミッツ」の脚本家がSF小説家のハーラン・エリスン。彼の代表作のひとつがヒューゴー賞を受賞した「世界の中心で愛を叫んだけもの」。彼は片山恭一を知っているんでしょうか?(片山氏の方はエヴァからの借用らしいですが。)

 また、知らない人ばかりの俳優陣のなかで、(アーノルド・シュワルツネッガーなんていろんな発音が誌面を踊っていました。)唯一知っていたのがランス・ヘンリクセン。この俳優は好きでした。黒人警部の部下の役の方です。小さい役でしたが、私にとっては何か顔を見るとほっとするような役者さん。だから最初はランス・ヘンリクセンがターミネーター役をやるはずだったと知った時には正直とても残念で…。「狼たちの午後」(74年/アメリカ)のFBI捜査官や「ライトスタッフ」(83年/アメリカ)の宇宙飛行士を、”基本的にエリートだけど、努力することでそこにいる”というような雰囲気で、寡黙に演じたランス・ヘンリクセン。そのイメージで、あの執拗で残忍な殺人マシーンの役を演じるのを観てみたかったです。でも、まあ、後に彼は「処刑リスト」(88年/アメリカ)という映画でまさにこの執拗で残忍な殺し屋役を演じていましたので。観たのが20年くらい昔ですから、ほとんど記憶がないのですが、車に引きずられ、車両止め(?)のつめに背中を切り裂かれても生きて追っかけてくるようなシーンもあり、あの倒しても倒しても追ってくるキャラクターはまさにターミネーターのそれでした。また上半身裸のシーンでは細い身体に異様とも思えるほどの細く堅い筋肉がついていて、これも印象的でした。

 とにかく大好きだった「ターミネーター」。この追うものと追われるものの両方に感情移入が出来てしまうようなアクション映画。これから更に苦しい時代がくることを予感されるようなラストでこの作品の世界観を示しつつ、きっちりひとつの世界として完結させたストーリー。たぶんまたこれからも何度も繰り返し観ていくと思います。

 では次回は、完結したはずだった物語の続編「ターミネーター2いきたいと思います。

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ぬいぐるみと少女

●SCENE-001「グリーンホーネット」

●SCENE-002「アバター」とキャメロン監督

●SCENE-003「タ−ミネーター」

●SCENE-004「ターミネーター2」

●SCENE-005「T4」と「GREY」の世界観

●SCENE-006「ハイランダー悪魔の戦士」

●SCENE-007「ハイランダー2甦る戦士」

●SCENE-008「FX 引き裂かれたトリック」

●SCENE-009「FX2 イリュージョンの逆転」

●SCENE-010「アンボンで何が裁かれたか」

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