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タイトルバック 親子競演と兄弟競演、親兄弟は作品も似ている? タイトルバック
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タイトルバック 「マーティン・シーン親子のお仕事 その1」 タイトルバック
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タイトルバック 2011.03.15 タイトルバック
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 前回書いた「ナイトブレーカー」はマーティン・シーン親子の競演でしたが、そのマーティン・シーンは昔から好きな俳優でした。ですからその子供のエミリオ・エステベスやチャーリー・シーンなんかも他の俳優さんより思い入れは強かったと思います。今回は、そのマーティン・シーン一家での映画というものをちょっと思い出してみようかと思います。

 「ナイトブレーカー」のような親子競演は他にもありますが、一番は先ごろ続編も公開された「ウォール街」(97年/アメリカ)でしょうか。主演はマイケル・ダグラスとチャーリー・シーンで、マーティンはチャーリーの父親役として出演していました。富を求める投資家と彼に取り込もうとする証券マンの話でしたが、当時は「ウォール街」を観てはじめて、こういう世界があるんだと知りました。裕福な生活を求めるチャーリーと金が人生ではないと説く父親のマーティンの親子関係が実際とダブって見えて面白かったです。

 そのチャーリー・シーンがメジャーになったのはやはり「プラトーン」(86年/アメリカ)。「ウォール街」と同じオリバー・ストーン監督が自身の体験をもとに制作したこのアカデミー賞を獲得した映画で、チャーリーは主人公のクリスを演じていました。実際に戦った兵士達の視点から描かれたリアルなこのベトナム戦争映画は、ベトナム戦争におけるアメリカ最大の汚点、ソンミ事件をモチーフにしたエピソードを盛り込み、アメリカという国が目をそらしてきたものを描き出していました。その後、雨後の筍のようにつくられたベトナム戦争映画のきっかけにして、最高作と思えるものでした。

 ではそれ以前のベトナムを描いた映画といえば、「ディア・ハンター」(78年/アメリカ)そしてなにより「地獄の黙示録」(79年/アメリカ)でしょう。その「地獄の黙示録」の主役がマーティン・シーンでした。

 この映画、自分の中ではまさにベトナム戦争映画の代名詞でした。初めて観たのがいつか覚えていませんが、公開されたのが小学生のときだから、多分中学生か高校生のころ。内容は正直よくわかりませんでした。ただ、有名なワーグナーをバックに飛ぶヘリ部隊のシーンや、ジャングルを焼き払うナパームの映像が圧倒的な迫力で記憶に残り、その後何回も観る事になります。ただ、はっきり言って今もってよくわかりません。色々な解説本などからざまざまな比喩や暗示、コッポラ監督の意図や想いなど説明を理解できはしても、映画から感じられるのは不安感というか鬱屈したなにか。でも、もしかしてベトナム戦争に放り込まれた兵士達はこんな気持ちだったのかもしれないと、何かそんな気がしたのです。ですからストーリーや映像というよりも、それらをひっくるめた映画の空気みたいなものが他の映画に比べもっともベトナム戦争をあらわしている様に自分には思えました。

 そのマーティン・シーンが最初に注目された映画が、「地獄の逃避行」(73年/アメリカ)。一人の少女に好意をよせた男が、自分の娘に近づけまいとした父親を殺し、娘と一緒に逃げながら殺人を繰り返していく、という物語。実際にあった事件をモデルにした、伝説の監督テレンス・マリックのデビュー作で、マーティンはジェームス・ディーンに似ているというその無軌道な若者を演じていました。

 ビデオが出た当時、前から観てみたいと思っていたのですぐに観たのですが、マーティンは線は細いながらかなりの二枚目なのに対して、ヒロインの少女(シシー・スペイセク。確か「キャリー」(74年/アメリカ)の人です)は、にきびだらけでのっぺりとした幸の薄そうな顔で、とてもきれいともかわいいとも思えず、性格もなにか変で、どうしてそこまで好きになったんだろうと思えるようなキャラクターでした。そしてその不可思議な雰囲気は、アメリカの乾いた大地の風景と重なってなんともやりきれないような印象を残す映画になっていました。

 で、やはり無軌道な若い男女の逃避行を描いたのがエミリオ・エステベス主演、監督の「ウィズダム 夢のかけら」(86年/アメリカ)。当時恋人同士だったデミ・ムーアをヒロインにすえて挑んだ初監督作品。職に就けない男が強盗を犯し、恋人と一緒に逃避行をしながら行く先々で銀行強盗を繰り返す。借用証書を焼くなどのやり口から義賊として祭り上げられるが、やがて…。という物語。見たときは現代版「俺たちに明日はない」(当時)というような表現で宣伝されていましたが、やはり父親の作品とイメージがダブったのを強く覚えています。(実際には「地獄の逃避行」のほうが後に観たと思うので、あくまで聞いていたイメージからですが

 そもそもマーティン・シーンを初めて見たの、小学生の頃「ファイナル・カウントダウン」(80年/アメリカ)というSF映画でした。いろいろな意味で個人的にとても思い入れの強いこの映画。(その話はまたとして)ただこの映画がTV放送されたときマーティンの声を当てていたのは池田秀一(ガンダムのシャア)だったのですが、前述したプラトーンがTV放送されたときチャーリー・シーンの声を当てていたのも同じ池田秀一でした。親子の声を同じ声優が当てている。雰囲気やイメージが同じなのか分かりませんが、親子のつながりはこんなところまであるのかなと、ひとりで嬉しくなっていたことを覚えています。

 その「ファイナル・カウントダウン」ではまだ青年のイメージが残っていたマーティン・シーンも随分と年を重ねました。TVドラマに出ることも多くなった様で「ホワイトハウス」(99年〜06年/アメリカ)なんかはその代表格。このドラマで大統領を演じたマーティンですが、そういえば昔のTVドラマ「ケネディ」(83年/アメリカ)でもケネディ大統領を演じ、デビット・クローネンバーグ監督の「デッドゾーン」(83年/アメリカ)でも核戦争をはじめる(であろう)大統領を演じていました。もともとの知的なイメージに、身体も少し横に広がって貫禄も出てきたからでしょうか。誰もがイメージする大統領像に近かったのかもしれません。

 ふた昔くらい前は結構彼の出演作を追っかけていまして、とにかく、キャストで名前をみつけたらレンタルしていました。「サンタリア」(87年/アメリカ)とか「80メガトンの戦慄(85年/アメリカ)とか「宇宙への選択」(89年/アメリカ)とか。そういえばドリュー・バリモア主演の「炎の少女チャーリー」(84年/アメリカ)というのもありました。(ここら辺は今でもビデオを持ってます)実際集めてみると主演が意外に少なかったため、すぐに挫折したことも覚えています。

 

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